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5月8日(木)
朝ご飯は、夕べの鍋のスープでみそ汁をつくり、宗八カレイの一夜干しを焼く。どれも、おいしい! お弁当にはおむすびを一人2個ずつ手作りする。

 今日は、羅臼湖までスノウシューをはいてトレッキング。雪の上で、スノウシューをつけて歩き出す。白い雪に青い空。雪のにおいがすがすがしい。ダケカンバ、エゾマツ、トドマツ、ハイマツ。幹の周りには雪が溶けて、クマが入れそうな穴があいている。  今年は雪が少ないので、雪道のルートを確保するのがむずかしいという。それでも羅臼湖へ。そこは、だれもいない、私たちだけの世界。景色はひとりじめ。耳をすますとエゾアカガエルの合唱がしずかに響きわたっている。春の訪れだ。残雪の白にハイマツのみどりが映えている。ここでお弁当を食べて、1時間の休憩。

 三の沼、五の沼をまわり、通称「三.八の沼」に行ったときだった。雪の上に真新しいクマの足跡をみつけた。足の裏のくぼみや指、つめがはっきりわかる。足跡の大きさと間隔からみて、ガイドさんがいう。「まだ若いクマだねえ」「ハイマツの茂みで、じっと私たちを観察しているかもしれない」と。  足跡はむこうのハイマツの茂みに続いていた。いまにもクマの呼吸が聞こえてきそうだ。「怖い」というひと。「ばったり出くわさなければ、クマに会いたい」「むこうの雪原にクマの姿がみたい」というひと。残雪をかぶった羅臼岳がしずかに水に映って美しい。

 帰り道で、ひょいと横を見たら、数時間前のものらしいクマの足跡があった。それは人の足跡と出会ってから、薮に続いていた。クマの足跡は、一部が逆向きになっていた。クマの行動を次のように推測する事ができた。

        

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