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〜遊湯旅日記〜 第34回 伊太利ぶらり旅(その7)
 この旅に出かけてから1年以上たつのに、原稿はまだだらだらと続いて終わらない。ホームページのデザインも一新されたので、先を急いで今回でゴールまでたどりつこう。
 アドリア海に沿って北上し、ヴェネツィアへ向かう。ヴェネツィアに4泊するが、いったんヴェネツィアに入ったら車が不要になる(車が通れる道がない)。充分な資金があれば駅前からホテル差し回しのボートに乗って専用桟橋に着き、そのままロビーに向かう、というのが理想なのだが、私たちにとっては目玉の飛び出そうな宿泊料がかかる。
 そこでヴェネツィアにかかる橋の手前の町、メストレの駐車場付き安宿に泊まり、バスで島まで行き、そこから歩き、あるいは水上バスに乗って気が向いたところを散歩、という毎日を繰り返した。ヴェネツィアは街歩き、そして運河巡りが楽しい。観光名所巡りをしなくてもあっというまに4日間がたってしまったが、ミーハーでヘミングウェイ好きの私がゆかりのハリーズ・バーを訪ねたのはもちろんだ。
 ヴェネツィアからミラノへ向かう途中、イタリア最大の湖というガルダ湖の南岸、シルミオーネに1泊した。夏は観光客でごった返すとあったが、温泉があるという情報が気にかかった。湖岸に行くと確かに温泉が湧いていて、素足では歩けないほどだった。温泉好きとしてはこの機会を逃してはならない。立派なテルメへ行ったが、やはり水着で広大なプールのような温泉に浸かるというのは、日本の温泉情緒とは違うものだった。
 そしていよいよミラノ。大都市は好きではないのだが、帰国便はミラノから出る。そしてフィレンツェにアパートを持つ旧知のYさんが私たちのためにスケジュールを1日延ばしてミラノに滞在している。レンタカーを返したらすっかり気が楽になって、昼からワインを飲み、ダ・ヴィンチの最後の晩餐を見、スカラ座のコンサート鑑賞、そしてYさんにすっかり御馳走になって、帰国の途についた。(おわり)

ヴェネツィアの市場
シルミオーネの湖岸に湧く温泉
ミラノ・スカラ座。ピンクリボン・チャリティーコンサート

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