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日常生活を漂流して〜「生物多様性条約第10回締約国会議COP10見聞録1」
 
昨年の秋、名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に、国内NGOネットワークの事務局として関わりました。実のところこの仕事をする前は、生物多様性というテーマと真剣に向き合ったことはありませんでした。そんな私が、本当にひょんなきっかけで事務局を担当することになりましたが、はじめはなんだか関わりにくいテーマだなあと思ったというのが正直なところです。でもよく考えてみると、生物多様性って何でもない当たり前のことだと気づきました。あまりにも難しく考え過ぎていたのかもしれません。
 生物の本質って多様性にあるし、生物は多様性においてはじめて存在していると思います。一般に言われている生命誕生の流れは、最初の無機質による化学進化 から原始生命体が発生し、それが共通祖先に進化し、そして真正細菌と古細菌となり、現在まで綿々と続く進化の過程があるといいます。難しいことは分りませんが、そうだとすると多様性を具現化することこそが生物・生命の本質だと言えないでしょうか。
 また、どの生物も単一の種では生存は難しいことが多く、生物間の連鎖が必要ということ、またもっと単純に、例えば自分一人ぼっちで世界に誰も、どんな生き物もいないということを想像するだけでぞっとする、いやそんな世界では絶対に生きていけないだろうと思う、自分と同じ生き物ばかりでも気持ち悪い、そう思うと多様であってこそ生命として存在しえるのだと思います。いい加減で単純な思い込みなんでしょうけど、だから生物・生命の多様性を大切にしたいし、そのためにできることをしようと考えることができました。それは実際の暮らしの中で誰もがしていることなのですが、人間はときどき羽目をはずしてやりすぎるから、そこが問題となっているのだと思っています。
 次回は生物多様性条約についてと国際会議の感想です。

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