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〜DEAR YUKO FROM JACK〜
アフリカザンビア、ロジ族の15歳ジャックに出会いました。7年前のこと。
ザンベジ川の源流を探る番組でナミビアの砂漠の民・ヒンバ族の人々、ジンバブエとザンビアの境にあるトンガ族の生活、ザンビアのカテテ村でチェワ族の祭りを取材。ザンベジ川に沈む夕陽の美しさの前に佇み、自然のスケールと人の大らかさに心が震える毎日。酷暑と過酷な行程のロケで疲労が蓄積して来た頃、宿泊先の小さなロッジの裏に出ると民家と畑があり、黒い子犬が尻尾を振って近寄って来たのです。しばらく遊んでいると男の子が静かな人なつこい笑顔で近づき、「犬と遊んでくれてありがとう」と。それがジャック。犬と一緒に散歩し、大きな木の下で笑いながらただ遊んだのです。
暑さが僅かに落ち着き、太陽が沈む時間。交わす言葉も少ないけれどこの時にエネルギーが満ちて来た感触を今でも思い出すことができます。
翌日もまた笑い合いました。3日目の朝、感謝の気持ちを伝えようと出発前の僅かな隙間で挨拶に行くとジャックから布を渡されました。「DEAR YUKO FROM JACK」と4色の糸で刺繍した布のメッセージ。短い時間で、こんな細やかなことを・・。お母さんと思っていた人は、彼のおばさんでした。ジャックの両親は数年前に亡くなり、一緒に暮らしているのだと最後の最後に話してくれました。 ロケや旅の僅かな隙間に突然訪れる子どもたちとの出会いは、まさに贈り物であり、宝物のような体験です。出会わせてくれたことによって疲労した身体を笑いで緩ませてくれ、発想を変えて歩ませてくれる存在。ある意味どこからか遣わされたメッセンジャーかもしれません。ふっと現れてもう二度と会えないかもしれないけれど「繋がっている友人たち」に感謝の思いを今も送っています。
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