この夏も、毎年恒例の「フラ・キャンプ」が、先日、一週間にわたって実施されました。「フラ・キャンプ」といっても、日々のプログラムなどは、週末の数日をのぞいては何もなく、ビーチでテントを張ってフラ・ファミリー(フラを一緒に習っている仲間)と過ごします。その「フラ・キャンプ」でのこと、ちょうど同じビーチでキャンプをしていた、ハワイアン・スクールの子供たちと一緒に時間を過ごす機会がありました。ハワイアン・スクールでは、ハワイ語はもちろん、チャント(詠唱)やフラ、ハワイの習慣など、ハワイアンの文化を次の世代へ受け継いでいくという理念のもとに、学校のカリキュラムが設定されています。下は赤ちゃんから、もうすぐ中学生になる年齢の子供たちまでが一緒になって、ハワイ文化に触れています。
この日は、カイナニ・カハウナヘレという、いま、ハワイではとても人気の高いミュージシャンが、参加していました。彼女の本業はハワイアン・スクールの先生。そして、私たちのクム・フラ(フラの先生)らとともに、このハワイアン・スクールの創立者の一人であることもあって、この日は、一人の教職者としてキャンプに来ていました。子供たちの学校は、私たちが「カラレア」と呼ぶ、アナホラという地域にある山の麓にあります。カイナニが、このカラレアや、アナホラを唄ったチャントを、私たちも子供のうしろで一緒に習いました。暑すぎる
陽光を遮るために張ったテントの下で、ラウハラの敷物を敷いて座り、ビーチからの心地良い風を肌に感じながら、チャントを習いました。私は、こうして、ハワイアン・スクールの先生と子供たちの交流に触れられる、こういう時間が大好きです。ゆるゆるとした気持ちのいい時間の中で、自分たちの文化を次世代に継いで行く作業が、気負いなく行われている。そういう時間を目の前で見て、肌で感じて、その時間の中に身をおける
ことをシアワセだと思っています。そして、そういう中でいつも思うのは、日本人文化って何なのだろうということ。私たちの世代の日本人が、次の世代に残してゆくもの、次の世代に受け継いでいくものって何なのだろうか、そんなことをいつも思います。
7月にハワイアンとアイヌの先住民交流に、クム・フラとともに参加する機会がありました。一週間ほどでしたが、その時間の中でも、私は同じようなことを自分に繰り返し、問いかけていました。短絡的ですが、次の世代へと明確に残していくものがあるハワイアンやアイヌの人々をうらやましいなとも思いました。(もちろん、彼ら先住民が抱えている大きな問題も山積みですが)民族という壁を超えて次世代へつないでいくもの、民族の誇りを持って次の世代へと受け継いでいくもの。たくさんの民族が混ざりあって社会を作るハワイに移住をしてから、私の頭...心の端っこにいつも、課題のようになってこびりついて離れず、明確な答えを自分自身で得ないままになっているのが、「次世代へ」というキーワードのような気がしています。そんなことを思いつつも、私は今日もビーチでゆるゆるとフラを踊っています。そして、その答えはいつの日か、明確な何かとなって、私に行動を与えてくれることを信じてもいるのです。カウアイはいま、虹の季節。今日も大きなアーチの虹が我が家の上にかかりました。
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